🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第8章 偽物の本気
「オーナーと話し合って――――画廊に返すかどうかを決めるとして…気に入っていたから…このまま飾ろうかしら?」
おばあちゃんは絵を見ながら「う~ん」と、考え込む。
「お!やっぱり、月子さんの所の絵画…それだったかい?」
開店前だが、常連の川島(かわしま)さんが店に入ってきた。
「川島さん――――まだ、営業前っすよ?もう、腹減りっすか?」
「んなことあるかい!ワシも“大門画廊”の客なんだよ…で、ここのオーナーに画廊を紹介したのもワシだから――――気になってなぁ…。
ほら、その絵画――――…ネットやニュースで取り上げられていた作品の1つだと思ってな」
「目利きの川島さんやオーナーをも騙した絵画だ…ある意味すげぇなぁ…」