🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第9章 本気の偽物
「本当に――――ゲスだと思うよ。
夫が…犯されて帰ってきた日―――…奥さんはどう…思っただろうね……もちろん復讐が頭を過るよね?
でもね――――…復讐したくても金も時間もないと…悟ったんだ…」
何を聞かされているか分からない様子の士郎に私は…笑みがこぼれる。
「――――君と同じく…基樹さんも犯されている姿を写真や動画で納められていてね…それをちらつかせられ…従うしかなかった――――でも、基樹さんは従うことを選んだ……未来の復讐のために…」
まだ、本質が分からない士郎は――――再び俺を睨む。