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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第9章 本気の偽物


「そうだ士郎――――…、基樹さんの贋作にはマークがあるって…君は知ってるよね?それまで真似して“田園”を描いたようだから」



私を睨む士郎は「当たり前だろ!」と、凄んで見せる――――…



「絵画の中に忍ばせた…夏の大三角形……三つの点が…目印――――もう、基樹さんの作品の代名詞みたいなもんだね…」


緻密に計算され――――絵画の中に隠されている…三つの点を必死になって探すコレクターまで現れた。


「なんで――――夏の大三角形って言うのか…士郎はしってる?」


私は睨み付ける士郎を煽るようにまっすぐ見つめ――――…問いかける。



「――――母さんが…言っていたのを聞いたことがある…息子の――――俺の生まれが夏だがら…って……///息子のために贋作を描いて……いつか…取り戻すために…って!」



家族の大事な思い出なのか…士郎は一瞬の優しい表情を見せた。


「――――そう…いつか、取り戻すために…基樹さんはマークを着けた…

 夏生まれの――――いや、厳密には夏の大三角形のマークを持つ、息子を…取り戻すために……全てを取り戻すためにために…マークを残したんだよ?」


「夏の大三角形…?息子――――って、俺を…取り戻すため?」



話が噛み合っていないかのように士郎は目を見開き私をまっすくに見る。




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