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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第9章 本気の偽物


そんな簡単に入れ換えが出来たのか!?と、驚いたが――――…


ちょうど、子守りの家政婦が入れ替わる時期だったらしく…何も怪しまれなかったと言う。


それほど――――…大門 底二郎は子供に関心がなく…父である若林 基樹に溺れていたのだと思うと…


幼い私でも…気持ち悪いと思ったほどだ。


私は、定期的に母と父に会い――――大門家では得られない家族の温もりをもらった。


もちろん――――…士郎は若林家で貧乏ながらも愛情を注がれ成長した。


そんな彼も…私の両親から見たら…復讐の道具にしかすぎず…


25年後には…


育ててくれた偽の両親から裏切られて…


刑務所のなかにいるのだから――――…


考え深い。



私は、面会室からでて――――駐車場に止められていた車に乗り込む。



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