
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第9章 本気の偽物
「お疲れ様でした。どうでしたか?士郎さんはお元気でしたか?」
車に乗り込むと――――…先に乗っていた男性が私に話しかけてきた。
「おかげさまで――――…父の復讐は成功です。士郎は真実を知って――――理解できたかどうかは分かりませんが…発狂していたので衝撃はあたえられたかな?」
父の復讐…
そう、これは私の父――――若林 基樹が始めたこと。
「フフフ――――しかし、士郎さんには申し訳ないですが……糞変態な父親を恨むしかないでしょうね。ぶっちゃけ、花道(はなみち)さんと士郎さんは…若林 基樹の復讐に利用された……だけなんですから」
本当に――――…その通り…
士郎なんて…大門の息子だと言うだけで…
拐われ貧困生活に落とされたのだから――――…
しかも、無い才能を強要され…英才教育されたあげく…支援と言う名で実の父親からレイプを受けたのだ……
彼の概念は破壊されたに違いない。
