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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第10章 共に永遠に――――…


苦しくて――――…



寒くて――――…



怖くて――――…悲しくて――――…









幸せ――――…














グニャリ――――と、画面が歪み…



私は別の場所に立っている。



船の上――――?


クルーザー?初めて乗るから…クルーザーの甲板がこんなものなのか分からず…キョロキョロしてしまう。


しかし、そこには――――一人の男性が海を見つめただ…黙って……よつん這いで……固まっている。



(なんで――――?なんでだよ…なんで…なんで…)



歪んで聞こえる…男性の声…



小さいが――――海に向かって…ブツブツと呟いている。


すると…クルーザーに近づくいっそうのボートが男性を照らす。


(通報をしたのは――――このクルーザーですね間違いないですか!?)



私は思わず耳をふさいだ。


歪んで聞こえるのも不愉快だったけど…音が大きい!


このくらいの音量がなければ海では波だのエンジン音だので相殺されてしまうからだとは理解するも……



気持ち悪いのだ!



(大丈夫ですか!?返事出来ますか!)


ボートがクルーザーに寄せると…やっと男性はそちらを向いた。



(助けください――――…助けてください……妻が…妻が…海に――――落ちて…それを助けようと……友達が後に……)



(動かないで!?転落事故ですね!!)



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