🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
「なんで――――…生け花止めちゃったんですか?」
「はあ?なんでって…向いてないからだよ!俺のは自己流で…マジで適当なんだよ……この生け花は家では絶対許されないし――――…価値もない駄作って言われておしまいだ!」
「こんなに…立派なのに?」
見る人を――――引き付ける生け花なのに…
「俺のは――――…家門を冒涜する邪道な花なんだとよ…」
生け終わったのか――――皇輝さんは花台の周りを片付け処理用の水盆を厨房に運んだ。
「未來――――…貴女が好きならそれでいいんじゃない?」
「皇輝さんのこと好き――――じゃないもん!」
私は入れ違いで厨房から出てきたおばあちゃんの言葉に反応し言い返した!
「え~好きでしょ?皇輝さんの生ける――――花?」
――――花…かよ!
「花は――――好きだよ!」
「フフフ――――花“も”でしょ?」
おばあちゃんが嬉しそうに皇輝さんの生けた花を眺める。
「今日もカッコいいわね」
「――――うん……いつも…カッコいいよ…」