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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第10章 共に永遠に――――…


(君が――――あの日…俺に別れを告げるって…予感はしていた…
 でも…でもさ――――少しは…俺の事を考えて欲しかった――――よ…)


男性は――――そう言って…


遺影の前に置かれていた――――ブレスレットを手にし……


床に投げつけた!



(こんな物のために…二人で死ななくてもいいじゃないか!
 なんだよ!最後の最後まで――――俺を惨めにして楽しかったか!?俺をないがしろにして楽しかったか!?俺の…気持ちを無視して……満足かよ…)


床に投げ捨てたブレスレットを踏みつけながら――――男性は自分を置いて先に逝った妻に苦しい胸のうちを叫んだ!



(俺の事――――“女性じゃないから…愛せない”って……言ってくれればいいんじゃないか?)



男性は踏みつけたブレスレットを見つめ…力なく笑った。



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