🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
「唖然としました――――…鳥が落とした!っと、思った瞬間には…妻は海に飛び込んでいましたから…」
とっさのことで――――男性は動けなかったと言う…
しかし、追いかけるように…亜子さんは飛び込んだ!
「妻が海に落ちた瞬間を見ていた訳でもなかったのに――――…亜子は妻を助けようと飛び込んでました…
私は――――動けないでいたのに…」
男性は、大きくため息をつくと――――手にしていた珈琲に視線を向けた。
「俺は――――…飛び込めなかった…」
男性の嫉妬や苛立ち……奥さんに対する気持ちのあきらめや…無力感が――――…
体の自由を奪ったのは確かだった。