🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
「愛している――――なんて…口先だけで…俺の愛は妻に見抜かれていたのかな?」
珈琲カップを強く握る手は震え――――…中に少し入っていた珈琲が揺れる。
「妻は――――…ブレスレットと共に…俺の元に帰ってくるんですか…?」
「――――はい…」
「亜子は――――…?」
亜子さんのことはわからない私は首を横に振った。
「妻を――――殺したのは…私なんでしょうか?あの時…ブレスレットを甲板のテーブルに置かなければ…」
「――――分かりません…それは結果論ですし…」
慰めたいが――――…私の語彙力じゃ…上手に慰めることが出来ないと…悟る。