🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第11章 囁く計画
「最悪――――吐きそう…」
俺は、復讐を願う娘の話に吐き気がしていた。
「マジで……そんなイカれた宗教があるんですか?」
「はい――――…“幸せの扉”と言う宗教は…今や全国規模の…頭のおかしい集団です…」
俺は、タブレットで宗教を検索する。
すると、緑の文字で教壇のアカウントが表示された。
「全国規模って言う割には…名前も活動内容も信者数も非公開…全国にどれだけ支部があるのかさえも――――普通には調べられないみたいですけど?」
娘はうつむき――――「はい」と、小さく返事をした。
「信者の数を増やしてはいますが――――…世間や政府には目をつけられたくない…らしく――――…ネットやSNSなどは利用しません…あったとして――――目立たぬように活動している宗教です」
「それで宗教活動なりたってるんですか?」
「お布施や寄付はそうとうです――――…教祖の美貌も手伝ってか…どんどんお金は信者が貢いでくれます」
フィルターがかかっている教祖の顔も――――俺のタブレットは関係なしに見せてくれる。