
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第13章 再び眠れない
しかし、メールは皇輝さんだけからじゃなかった…。
『元気にしているか』
見慣れない――――…アドレス…でも、知っているアドレス。
『くるみは順調に回復してきている』
ぶっきらぼうな…定期的な報告文に――――…
全く愛を感じないが…
細い家族の繋がりは感じ取れた。
『良かった』
――――これぐらいしか返せないが…
妹のくるみが回復しているのなら…あの人たちは幸せなのだろう。
“復讐コンサルタント”の標的になり…壮絶ないじめを経験し…自殺まで考えた私の妹…
自業自得な流れでの……いじめだったが…
追い詰められ心を壊したくるみは、東北の牧草セラピーのある施設に入所した――――…
二年も東北の牧草地で牛や馬…羊に囲まれ――――…心を修復している。
だいぶ元気になったみたいで――――…私的に安心しているが…
両親は妹と共に東北に引っ越した。
それからも分かるように…
私は……あの人たちからしたら――――…もう、娘じゃないんだと……実感した。
