
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第16章 苦痛とまどろみ
~未來side~
「あ――――…もう…だるい…」
目が覚めて――――…第一声が「だるい」である。
「おはよう未來(みくる)今日は早いね――――カフェオレでも作ろうか?」
「――――うん…」
いまだに慣れない上田(うえだ)さんの男性バージョンに…一瞬フリーズするも、すぐに“あっ…上田さんだ”と、頭が追い付く。
ホテルからマンションに生活拠点を移し早くも2週間が過ぎていた――――…。
私は、ホテルで倒れて以来――――ベッド生活がつづいているが…、上田さん改め…黒羽さんが手配してくれた医者のおかげで、体調を取り戻しつつある。
「はい、カフェオレ――――、昨日は晩御飯食べないで寝ちゃっただろ?おなか減ってない?」
黒羽さんは献身的に私の身の回りの世話をしてくれている――――…マンションで一緒に住もと提案されたときは驚いたが――――…メリットしかない気がして…提案を受け入れた。
