
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
「すみません――――…来賓にこのような…事を…」
「いえ――――来賓は本明様で…私ではないですから」
隣を俺の歩幅に合わせて歩いてくれる野口さんに俺はなんとも申し訳無く思う。
足の長さが違うから――――…歩きにくそうである。
いつもは、本明さんの後ろをガードしながら歩いていると言っていた――――…今にもふらつき倒れそうな男の隣は歩いたことが無さそうだ。
「本明さんの側を離れて大丈夫だったんですか?」
ボディーガードというほどだ…本明さんの後ろに控えていないといけないのだろうと思いそう言うと――――野口さんは首をふった。
「別に――――…朝比奈も控えております…朝比奈もそれなりに本明様をお守り出来ると思いますので――――問題はないです」
――――あの…色目を使う女か…
