
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第18章 静かな憎悪が積もる…
「すみません――――晩餐まで時間がありますから…私は部屋で仮眠を取りたいと思います――――最近…寝れていなかったので…」
俺は、支える野口さんから距離を取ると――――本明に頭を下げた。
祖父の“華道会”は、ホテルの一部を貸し切り行われる大きな会だ――――…
ゲストにはホテルの部屋が1人一部屋割り振られる。
もちろん俺の部屋もある――――酒を各々飲み休む場所だと認識している。
「野口――――心配だから部屋まで送ってあげて?フラフラじゃないですか?」
――――そんなに?
1人でも行けるが――――何故か…野口さんの雰囲気が兄を思わせ…断れなかった。
