
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第20章 興味のその先
~復讐コンサルタント社長side~
「へぇ――――…自力で部屋を出たんだ…凄いね」
『ボス…未來は大丈夫なんでしょうか?』
電話の向こうで黒羽(くろば)こと…上田 四葉(うえだ よつば)が不安そうな声で泣いている。
「ん~…私もはじめての事で驚いているんだよ?今はマンションに戻ってるんだよね?何処かに行きたいとか、誰かに会いたいとか…」
『今は、マンションの寝室で寝ています…頭痛が酷いようで……私が駆けつけたときには倒れる寸前でしたから!』
――――数時間前…
家政婦が朝食を作りに部屋に入ろうとしたら、玄関の鍵が開いていて、さらに…藤橋 未來(ふじはし みくる)の姿が見当たらないと――――黒羽に一報が入った。
黒羽は出張先も終わり、朝方マンションに帰ろうと車を走らせていた!
黒羽は、未来のスマホに忍ばせていたGPSアプリを起動し位置を特定した!
その足で迎えに行き、ガス工事の規制がかけられた地区の近くの公園で未來を見つけたらしい。
