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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第20章 興味のその先


藤橋 未來には…“ここは世界一安全な場所、ここから出るには勇気がいる…無理せず自分のペースで夢と向き合い……過ごしてくれ”と、声をかけた。


 私の特別な能力――――“言霊(ことだま)”で、彼女の意識の中…いや、脳の記憶の部分にこの声と言葉は刻み込まれた。


「“そこを出るのは勇気のいること”と…声をかけたから――――勇気を振り絞って出たんだろうね?私の言葉をど~解釈するかは……言葉を受け取った人次第だから」



そう、私の“言霊”は所詮――――…催眠術の一種にしか過ぎないのでは?と、思い始めている。



「様子を見よう――――…目が覚めたら…注意深く見て…報告を頼むよ。
最悪、“言霊”が切れていたら…重ねかけも視野にいれておこう…」



『はい――――ボス…』




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