🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第22章 繋がる違和感
歯痒い――――ど~したらいいんだ!
なんど、「おかしい!未來ちゃんは旅行なんか行ってない!」と、騒いだところで…誰も信じてはくれない!
俺は、再びピンクのリボンを手首に巻き付け…寝ることにした!
すると、
グニャリと歪む夢独特の視界に俺は『ヨッシャー!』と、ガッツポーズを取った…
まぁ、厳密には…ポーズした気分ってだけだけど…
だって…
今回も俺は“花”らしい。
『未來ちゃん――――!未來ちゃん!』
叫ぶ――――…
と、言うイメージで声を出しているわけだが…“花”は残念ながら動けないし……今のところ声だって未來ちゃんにしか届いていないみたいだ…
『あっ――――花?』
『うっす…』
俺は自分の動ける範囲で辺りを見渡す。
『ここ――――どこ?』
大学の教室に似ている――――…まがいなりにも…俺も大学生時代があったから…
こう言う、独特の講義教室は嫌いじゃない。
『懐かしいなぁ~!学生時代に戻ってきた気分だ!』
が、
ドーン!と、大きな音が聞こえたかと思うと…教室の真ん中で何かが破裂した!
その“ドーン”も歪んで聞こえるのは…相変わらずで耳を塞ぎたくなる!
が、花?ですから…塞げません!
――――つ~か、なんで俺が花なんだよ!