🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第22章 繋がる違和感
「会ってないなら…これから会う予定でもあるのか?」
肩を落とす井金はゆっくりと俺を見る――――…
「いいえ……復讐したくなったら…この鍵を使えって…」
そう言うと、井金はポケットから鍵を取り出した。
「――――コインロッカーの…鍵?」
鍵には番号の着いたキーホルダーが着いていた。
何処のコインロッカーか分からない…怪しげなコインロッカーの鍵…
「ここ数日――――動画の事と…あの二人の状況…ロッカーの鍵…と――――…そればかりか考えていました…」
すると、井金の雰囲気が少し変わった。
空気が重くなったというか――――…空気が冷たくなった。
「頭では――――分かっています…“復讐したって…過去は変えられないし…未来だって良くならない”って…
でも、あの二人が――――僕の事を忘れて…いや!僕事を踏み台に…新しい人生を謳歌してるなんて…許せない――――!しかも、新しいターゲットを物色してるって言うじゃないですか!
僕みたいな…理不尽に人生を壊される人間が…増えるって…思ったら――――…この復讐は正義なんじゃないかって!
この、コインロッカーの鍵は自分で場所を探さないと…行けないみたいなんです…、復讐したい…許せない…って気持ちで検索や探索して…たどり着けって……この男性たちが…言うんです」