🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第23章 育成ゲームの最高峰
唯一、救いだったのは…
教祖の息子がバカじゃなかった事だ。
怪しげな集団をまるごと慈善団体にしたんだ。
15…16歳の少年がだ……
いつもピッタリくっついてる二人の秘書の助けだとは思うが……それほどあの少年にはカリスマ的なものがあるのだろう。
若干……うちのボスに似ている気がする。
「さて――――爆弾は私の方で準備できるとして、じわじわ鬱になっていく人の様って……興味深いよな」
「そうですか?ボスは趣味が悪いなぁ」
「戸次は容赦ないなぁ」
少し出たお腹をポンと叩くボスは、「よいしょ、」と、席を立った。
「お出掛けですか?」
「ん、不動産の仕事が入ってるんだ――――、なんでも旦那の暴力から逃げるための部屋を探してるって……“DV被害者シェルター”の方から連絡が来てるんだ」
――――多分…その客も…ボスの“言霊”により…言いように使われるのかな?
それも…藤橋 未來(ふじはし みくる)の夢次第ってところだろうか?