🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第23章 育成ゲームの最高峰
柄にもなく…花束を持ち――――黒羽のマンションにやって来たが…
ここまで来て…照れ始めた。
部屋番号を押し、自動ドアを開けると――――…俺は黒羽の部屋を目指した。
何度も来ているが…
花束を持って来たのは初めてだ。
インターフォンを押すと、「入って」と、だけ――――いつもの口調である。
扉を明けると、「いらっしゃい」と――――珍しく寝室から出ていた未來ちゃんに挨拶された。
「珍しい――――今日は体調いいの?」
ここに来てから頭痛や不眠症に悩まされている彼女だが…今日は顔色もいい。
「うん。四葉ちゃんがねアイス買ってきたから――――食べよう!」
――――アイツが…アイス?
甘いものが得意じゃない黒羽が…嬉しそうに冷凍庫から大きなボックスアイスを取り出して未來ちゃんの準備したガラスの器に盛り付けている。
「俺は――――いいや、さっき画廊でアイスコーヒーごちそうになったから」
「///あっ、四葉ちゃん!コーヒーフロートって手もあるね!」
「今は、このまま食べるって言ってなかった?も~未來ちゃんったら!」
――――うゎ…画廊で受けたラブラブ光線のダメージが抜けきれていないのに…ここでもか!?
俺は、脱力ぎみに花束をカウンターの所に置いた。