🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第24章 ガーベラ
~未來side~
また…
夢の中にいる…。
どんより暗い――――…少し歪んだ世界。
『またか…』
自分の発する声すら歪んで聞こえるのが気持ち悪い。
周りを見る…
少し見覚えがある風景で少し動揺した。
基本――――夢は一度きり…
その中で人が死んで終わる。
私は見ているだけで――――――――何も出来ない。
なのに…ここの風景は二回目?
キョロキョロと見渡す――――学生が多く座る大学の講義室。
『このあと――――爆発があって…』
と、爆発が起きるであろう学生席の中央に視線を向ける。
が……
何も起こらない…?
『なんか――――前とはずいぶん…違う夢っすね』
『えっ!?』
声がして慌てて足元に視線を落とす!と、そこには、一輪の花がゆらゆらと揺れていた。
『し…白い――――花?』
『あ~~~~…今回は白い花なんすね…俺』
――――俺…って、言うくらいだから…この花は男性?なのかな?