🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第24章 ガーベラ
そんなくだらないことを考えながら、花に視線を向けると…ゆらゆら揺れる白い花は、ため息をついた。
『花は花でも――――俺ってどんな花なの?自分では分からんからなぁ…』
『あっ、えっと……自信はないですけど…“ガーベラ”かな?って…』
『ガーベラ!?おお~、乙女チックな花だなぁ…で、色は“白”な訳だ……なるほど――――“希望、律儀”ってところか?』
――――希望…律儀…
花はそう言うと楽しそうにゆらゆら揺れ笑った。
『ねぇ…ここって…爆発事件があった…大学の講義室ですよね?あの二人って……爆発に巻き込まれて死ぬて……予定じゃ…』
『ん?あ~…そうだね――――あの二人は…“井金 清人(いかね きよと)”って人の人生をめちゃくちゃにした二人だ。
俺たちが見たこの間の夢では、復讐されて爆死したんだったね…』
白いガーベラは…『まぁ、自業自得だから助ける意味も無いんだけど…井金がね……』
と、意味深な事をいい講義室真ん中で談笑している二人を見つめる。