🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
刑事さんは――――復讐しかない僕の気持ちを…理解してくれた。
そして、人生でこんなにも…人前で怒鳴りながら発言したことのない僕は…
疲れはて…泣きながら…その場で倒れた。
間一髪で、刑事さんが僕を抱き止め――――…全身を床に打ち付ける事はなかったが…
その勢いで――――大きな胸にしがみつき…
大泣きした。
人に抱き締められたの…いつぶりだろう…。
あの二人が…呼んだ――――金持ちのおっさん…以来かな?
いや――――それは…下心があったから…抱き締めたのであって…
こんな風に――――…心配で、手が出た……見たいな安心感はなかった。
「井金――――大丈夫か?」
「刑事さん…刑事さん……僕――――…あいつらにここまでメチャクチャにされるような事…したかな?
僕が、強く拒否していたら…こんなことにはならなかったかな?
僕はもう…普通に生きていけないのかな?」
溢れ出した感情が…僕の頭をぐるぐると駆け巡り…
不のエネルギーだけで動いている気がしてきた。