🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
彼女は僕の隣でフードを下ろすと、呆れた視線でワーワー話す二人を見た。
「あ――――やっぱり、女性だった…」
「あっ、はい…一応、変装?」
――――いや、だから何で疑問系?
すると、彼女は僕に花を差し出した…
「一応――――触ってもらえません?」
「え?ガーベラ?」
彼女は僕の目の前にオレンジのガーベラを差し出した触れと言う…
僕は、女性がグイグイ差し出してくるガーベラを拒否することが出来ず…
「は…はあ――――…」
と、ガーベラを掴んだ!
すると…頭のなかの霧がフワァ――――!と、押し流され…
クリアになった……
「へ?――――なっ…なに?頭が…スッキリ…したような?え?なんで?」
「やっぱり…井金もかぁ~…どっかで川島のおっさんの声……聞いてたんだなぁ…」
――――川島?おっさん?
「えっと――――…川島さんって…不動産屋の?」
「お、そうそう――――どっかで不動産屋の川島さんと話をしたんだよ…忘れてるかもたけど!
で――――、少なからず…“復讐してやる!”って、どす黒い気持ちを…定着させられたのかもな?」