🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
はっきりと…“分からん!”と、宣言した松原さんは彼女の隣に立ち肩をギュッと掴み抱き寄せた。
「俺――――マジで…ど~かしてて…
!こんなにも好きで!離れたくなくて居候までして未來ちゃんの隣にいたかったのに――――…あのおっさんの術で離れてても気にならなくなってた!マジで…ムカつく!」
「私も――――…不眠症で夢を見たくなくて…めちゃくちゃ苦労したのに…安眠できる場所を自ら離れて悪夢を見続ける選択をするなんて――――あり得ない!
これも、川島さんの術だとしたら…何のそのために――――って!頭に来る!」
――――彼女の能力は予知夢…
サイコメトリーの松原さんと…声で人を操る…川島さん……
「もしかして――――【復讐】を促してきた…彼らは……何かしらの力のある人たちの集まり?とか?」
僕がボソッと呟いた言葉に、「あり得る!」と松原さんが身を乗り出す!
「俺も、それは考えた――――もし、井金の過去のデータを引っ張って来ることの出来る…能力の持ち主なら……って、考えたんだ!」
そう言うと、松原さんは僕を見てニヤリと笑った!
「絶対……井金を監視するってね!」