🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第26章 魔法が解ける――――…
「――――あっそ…」
戸次は面白くないのかそっぽを向いてタバコに火を付けた。
すると、待ち合わせの5分前に……公園に入ってくる人影が見えた。
時間通りに来るところ――――よく躾られた井金って感じがした。
「お久しぶりです、井金さん」
戸次は付けたばかりのタバコを消すと、近くにあった灰皿に捨てた。
「貴方たちは――――…正気ですか?」
井金の声が震えている。
そりゃぁ…そうだろう――――…意を決して開いたロッカーに…
爆弾があったのだから!
「正気ですよ?」
深々とフードをかぶり…表情は分からないが…
井金はかなり緊張していた。
チラッと戸次を見るも、井金は嘘をついていないのが分かる。