🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第26章 魔法が解ける――――…
油断していた――――…油断していた!
ボスの暗示が安定していたこと!
未來ちゃんとこいつの縁が薄れかけていたことを――――…吉としてしまっていた!
復讐も――――…
井金が松原についたとなると…失敗したのだと思った方がいい!
「戸次――――…ここにいる何人かは…暗示にかかっている者がいるはずだ!そいつの手引きでここを逃げるぞ!」
未來ちゃんを連れて帰りたいが――――…この状況は部が悪い!
私は戸次からの指示を待つ――――が、戸次は動かない。
「黒羽――――…ダメだ…暗示にかかっている知った顔が何人かは確かにいるが…
暗示が…解けてる――――」
「は?――――バカな…」
戸次の諦めた顔に…私は――――目を見開き未來ちゃんを見た!
すると、未來ちゃんは私を…睨むように見ていた。
「そんな――――そんな……未來ちゃん……そんな――――目で…見ないで…」
「観念しろ――――。戸次 伊理登(とつぎ
いりと )、上田 四葉(うえだ よつば)改め、黒羽 葉(くろば よう)…脅迫、テロ行為の指示役として逮捕する」
動揺している隙に――――腕を捕まれ、手錠が手首に触れた。
戸次は「ど~ぞ」と、自ら手首を警察に差し出していた。