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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第26章 魔法が解ける――――…


だが、警察署での取り調べで――――…次々と…崩れていく。



我々が捕まる…一時間も前に……



オフィス街の高いビルの上にある…【復讐コンサルタント】に警察が踏み込みわが社の社員は一斉に捕まった。


もちろん、ハッキングをしていた杉田 光(すぎた ひかる)も、人の縁が見える地味な女、米倉 琥珀(よねくら こはく)も、捕まり――――別の取り締まり室にいると言う。




そうなると――――ボスは?




もちろん、ボスである――――…




名取 結(なとり ゆい)



も、例外ではなかった。








呆気ない――――…



終わり方…だった。





そして、取り調べ室には――――何故か…一輪の花が飾られている。



――――ガーベラ…



なんで―――…よりによってガーベラなんだよ…。




私は苛立ちに任せ――――そのガーベラを掴み壁に投げ――――…








られなかった…



ガーベラに、触れた瞬間…




パリン――――!と、頭の中にあった薄い幕が氷の薄皮のように軽い音を立てて割れた。



「――――へ?な…」



グワッ!と、頭の中の記憶がクリーンに鮮明に思い出される!



解けた――――…



私はガーベラを握りしめ…



自分の姿に唖然とする。














「キャァァァァァァァァァァ!」





……終わった……




魔法が――――――――解けてしまった…。




私は…



ガーベラを抱きしめ……悲鳴と共に――――――――…泣き叫んだ。






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