🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第27章 暗示と希望――――…
パトカーに乗ると、口を塞がれた。
私の言葉による暗示の対策だろう…手際のよさから――――…月子さんの所で厄介になっている松原君を思い出す。
ここまで、テキパキと警察が動くとなると…
私の暗示は解かれた――――…と、考えて正解だろう。
そして、私のこの脱力感と疲れ…
納得である。
私は――――昔し、自分の力は無敵で誰にも解くことは出ないと信じていた。
若かったんだろうね…
自分の力が解かれることがあれば――――1人につき半年…いや、一年!寿命を削ってかまわない!
なんて――――…調子にのって自分に暗示をかけた。
実際…私の暗示はこの年になるまで解かれることはなく…
来年の春に還暦を迎えるところまで来ていた。