🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第27章 暗示と希望――――…
しかし、ど~やって暗示を解いたのか…気になる。
私は警察署の取調室とは違った場所に通された。
ポツンと部屋の真ん中に椅子だけが置いてある…なんとも不気味な部屋。
もちろん、椅子の正面の壁は鏡張りで……ど~考えてもマジックミラーで隣の部屋で私の様子を数人で眺めているのが丸わかりである。
しかし、私の口はいまだに塞がれたまま…手錠を後ろ手にはめられているから取ることもできない。
もがくのも疲れる――――…私は部屋の真ん中の椅子に座り、目の前の鏡を見つめる。
――――…任意と、言うわりには…不自由な状態である。
すると、1人の男性が部屋に入ってきた…
椅子に座る私の後ろに回り――――手錠と口を自由にしてくれた。
「――――仕事もあるし、無罪でここからすぐにだしてくれ」
念のため男性に――――…言霊による暗示をかけてみた。
「――――ん、あ……善処する」
男性はそう言うと、私に頭を下げ部屋から出ていった。
すでに解除方法を知っているなら……私の暗示はあっという間に解かれてしまうだろう。