🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
が――――…
数日後……弟から――――こりゃまた…たいそう立派な…着物が送られてきた。
『正装できてください』
なんとも…そっけない手紙まで添えられて…。
「これは――――逃げられないのでは?」
着物を着るための装備品一式が送られてきた俺に、岳さんが横目でため息をつく。
「いや――――これを送られても…自分で着れないっすよ?昔は…家政婦やお弟子さん達が着付けてくれてたし…」
「は?家政婦にお弟子さん?皇輝君って……マジでボンボン?」
ボンボンって――――今時…言わんぞ美希さん!
「しかし、ここまでして…皇輝さんに来て欲しいのでしょうか?」
未來ちゃんも手紙と着物を見比べ困ったように笑う。
「だよなぁ~…」