🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
「すごく――――素敵です――――皇輝さんの生け花ですよね?あれ!」
「え?いや…あれはじいちゃんの…」
「いいえ――――あれは兄さんの編み出した生け方です。
俺は、幼いときに兄さんがこの生け方をお祖父様に見せている所を知っていましたから…
お祖父様が新しい技法として世にも出そうとした時に――――引退をおすすめしました。
しれっと…兄さんの技法を奪うのは違うでしょ?ってね…」
天輝は、じいちゃんが俺の技法で新たな生け花の世界を作り上げるのが許せなかったらしい。
「別に――――誰のもんでもねぇ~だろ?」
俺は、呆れたようにため息をついた。
「それでも――――我が家には…無視してはならない天才がいると…知ってほしかった……」
天輝はダークマンの手をギュッと握り――――迫力のある生け花を目の前に満面の笑みを見せた。