🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第31章 【最終章】兄弟――――松原家
その事がバレたくなくて俺はそそくさと会場を後にした――――。
「いいんですか?こんなに早く帰ってしまって…」
兄弟の仲を疑っていた未來ちゃんだが、兄弟の仲は思ったほど悪くないと知ると嬉しそうにしていた。
「でも、よかった――――、夢に見た光景だったけど…何もなくて」
「つ~か、どんな夢だったの?この会場の夢だったの?」
すると、未來ちゃんは申し訳なさそうに夢の内容をはなしだした。
それは、華道の大きな催し物の会で――――生け花て会場を埋めつくしていた。
その真ん中に――――着物を着た…俺と背格好の似た着物姿の男性が血を流してうつ伏せで倒れていた。
大きな生け花の前には――――天輝がおり…変なことを口走り…高笑いと共にうつ伏せの男性に憎悪をぶつけていた…。
と、言う夢だったそうだ!
だが、現実は――――…憎悪をどころか友好的で恨みなど一致感じない!