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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第32章 エンドストーリー


彼がお札で拘束されると――――体がフッと軽くなった。


「ペガサスさん!土地神様動けそうです!」


「よ~し、引っ張れるなら引っ張って猫又と鳥ちゃんの後ろに隠せ!」


「了解」


俺は緩くなった黒い中から手を伸ばす――――…すると、猫又使いの少年が手を掴み、黒い汚れから引っ張り出してくれた。



「よし!――――避難完了!では、心置無く祓わせていただきます!」



アロハシャツは再び懐から何か取り出すと…彼に投げつけた――――と、空中でそれは、狼となり彼に容赦なく噛みついた!



『!ぎゃぁ!放せ――――放せ!私の言うことが聞こえないのか!くそ!くそ――――声が届かないのか!』



「残念だったな――――言霊使いさんだった魂さんよ…
 そいつら式紙だから聞こえていても左右されないんだよ」



『そんな!そんな――――私は…最強だった……ここなら、清い体になれると思ったのに――――成り代われるはずだったのに!』



――――え?彼はここに居座ることで…俺の居場所を奪うつもりだったのか?



「うわ――――…魂になっても浅ましいことを考えてたのか?ここは、新しい土地神が納める土地だ…お前のような汚れた魂が成り変われる場所でも役職でもねぇ~ぞ!」



式紙の狼は容赦なく彼を噛みつき――――ブンブンと振り回す!



彼の体は狼の牙で粉々になる。


それでも、彼の魂は悪態をつきながら――――抵抗する。


抵抗して一欠片でも多く自分の分身をこの土地に置いていこうと必死になっていた。


しかし、その欠片さえも――――狼たちによって噛み砕かれ…



汚れで濁っていた土地は、アロハシャツが祈りを捧げ――――綺麗になっている。



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