🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第32章 エンドストーリー
「白馬は見えるか?」
「はい、見えてます――――土地神様が汚れて身動き取れなくなってましたね――――…原因は…手前にいるおっさんの霊?魂かな?あれですね」
「お~、腕あげてきたんじゃない?って、心配なのか…煌太(こうた)の鳥が様子を身にしてるじゃん」
「そんなに、心配なら一緒に来ればよかったじゃんか」
なにやら、二人で話して盛り上がっているが…動けない俺はもどかしい…。
「さっさとお祓いして――――飯食って帰ろうぜ!」
アロハシャツの男は面倒くさそうに俺を見ると――――「まっててねぇ~楽にしてやるから!」と、懐からお札を出した。
『あの二人――――なんだろう…すごく…嫌な予感がする…。
不愉快だ!私はここで……生き返る術を探さなきゃいけないのに…』
『生き返る術って――――…無理な事を…しかも、そんなに、汚れているのに…?』
『私は汚れていない!汚れているのは…君だろ?真っ黒に染まって――――動けないじゃないか!』
――――確かに…俺は汚れで動けない…
それは、俺が――――汚れていたから?
「いやいや、違うから――――新人の土地神様が自ら汚れることはね~から!汚れてたら神になれねぇ~しな!
おっさん!あんただ、あんたが汚れてるんだよ…神に汚れ押し付けるって…悪霊になりかけてるって分からねぇ~かなぁ?
たちの悪い魂だよ――――生前…極悪人か何かか?」
お札を取り出したアロハシャツは、彼にお札を投げつけ――――拘束した。