
ペニクリを愛して
第2章 ニューハーフの扉
「お目覚めかしら?」
その声の方を振り返ると
オーナーの冴子さんが
コップにミネラルウォーターを
注いでいるところでした。
咄嗟に記憶は戻りませんでしたが、
落ち着いて思い出すと酔っ払ってしまい、
寝てしまったのだと理解しました。
「すいません!私ったら…」
「いいのよ…
あまりお酒には強くなかったのね。
ごめんなさいねどんどん勧めてしまって…」
冴子さんは詫びながら
お水を私に手渡してくれました。
「ありがとうございます」
私はコップを受け取ろうと体を起こして
自分が一糸まとわぬヌードであることを悟りました。
「キヤッ!」
私は驚いてシーツで体をくるみました。
