ペニクリを愛して
第4章 運命の再会
私は部屋で
ボンヤリとテレビを見ていました。
画面は実業団マラソンを中継していました。
先頭グループの中に
私は見知った顔を見つけたのです。
高校生だったころ、
私が童貞を捧げた先輩…
親友の紹介で成り行き上、
セックスをしてしまった女性…
あの頃も陸上部だと言っていたっけ。
じゃあ、陸上をやめずに
ずっと続けていたのね。
もしかしたら優勝するかも…
私はテレビに釘付けになりました。
しかし残念ながら後続グループにかわされて
彼女はテレビの画面から消え去りました。
私は一言、労をねぎらうつもりで
彼女が着ていた実業団グループの
ホームページから
彼女へ応援メールを送信しました。