短編 姉と弟 世界で一番身近な女
第2章 姉のご帰還
「ね、ねえちゃん!もう上がれよ!」
「なによ!
私なんて今さっき浸かったとこじゃん。
上がるならあんたが先でしょ」
大介にしてみれば飛んで出たい思いはあった。
でも、
それができないやむにやまれない事情があった。
体の一部が
大きく変化してしまっていたからだ。
背中に当たる乳房の柔らかさが
とても気持ちよかった。
頭の中では
寝落ちする前に鑑賞していたAV女優の
たわわな乳房が
頭の中をグルグルと回っていた。
「ねえちゃん、酔っ払ってるんだろ?
すっげえ酒臭いぞ!
酔っているときに入浴なんて
するもんじゃねえんだからな」
大介はみるみると
顔が真っ赤に上気していった。
それは決して湯にのぼせたとかではなく、
背中に密着する乳房の
柔らかさによるものだった。