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短編 姉と弟 世界で一番身近な女

第5章 素股プレイ


「大ちゃん…
まだ女のひと…知らないんでしょ?」

「え?」

何を言い出すのだと大介は狼狽えた。

「ね、正直に言いなさい…
まだ童貞なんでしょ?」

「う、うん…」

生まれてこの年齢になるまで
交際というものをしたことがないのだ。
彼女さえいないのだから
童貞なのは火を見るより明らかだった。

つまらない意地を張ってみても仕方ないので
「はい」と素直に答えた。

「姉弟だから中に入れられないけど…
擦るやつならいいよ…」

スッと視線を外して
紗希は小さな声でポツリと呟いた。

『擦るやつって?…』

童貞の純情男には
さっぱりなんのことかわからなかった。

「な、なに…?」

大介は正直に問うてみた。

「SEXの真似事よ…
挿入しないんだけどね…
SEXしてるような気分になれるのよ…
素股っていうんだけどね…してみたい?…」

え?それって?

お互いに体を抱き合えるってことかな?…

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