短編 姉と弟 世界で一番身近な女
第1章 姉と弟
さてと…
俺は年齢をごまかしてレンタルしてきたAVをDVDプレーヤーにセットした。
写し出された画面では
無意味なインタビューシーンが始まった。
この無意味な時間は
己のセッティングのためにあるのだと
そう思わずにはいられなかった。
いつもは家族の誰かが
部屋に入ってくることを想定して、
ごまかせるようにズボンのジッパーから
ジュニアだけ開放させるのだが、
この日ばかりは
そんなことに神経を使う必要もなく、
素っ裸で開放感に酔いしれた。
ティッシュペーパーを傍らに置き、
いつでも発射できる支度を整えると、
ちょうど画面では女の子が
ローターで乳首を攻められていた。