もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
「さすがに…好みに合わなかったとしても捨てませんよ。あと、普通に私的にはシンプルなものが好きなので…椎名さんが選んでくれたやつ、両方とも良かったですよ?」
「本当ですか?じゃあ…無難に行って正解でした。」
分からなすぎて、結局…シンプルなものだったら大丈夫かな、と無難なものを選んだのが吉だったかも。
…まぁ、澤畠先生が派手なのつけてる印象ないし…。
それにしても…このあと、どうしよう…。
突然二人きりにされても、困る…。
「澤畠先生、テレビとか…見ますか?」
「いえ、大丈夫です。椎名さんって…ピアノ、習ってるんですか?あれ…」
「あ、はい。一応、小さい頃から習ってます。澤畠先生は…習い事とか、してたんですか?」
「私も、高校生の頃まではピアノやってましたよ。今もたまに弾いたりします。」
「へぇ…そうだったんですね。」
少し意外…。
澤畠先生って本当に何でも出来るタイプなんだな…。
「…澤畠先生のピアノ、聞いてみたいです。ダメですか?」
「…そんなに上手くないですぞ?もう。」
「私も上手じゃないですよ、そんなに。」
習ってるっていったって、コンクールとかで賞を取ってきたわけじゃないし。