もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
「…椎名さん、良いですか…?」
少しだけ掠れた…澤畠先生の、甘さも帯びたいつもの先生よりちょっと低い声。
そんなふうに聞かれて、ダメなんて言えるわけない…私は首を小さく頷いて、そっと目を閉じた。
この前から…何だか、私達の間に流れる空気が違ってきている、そんな気がする…。
そっと、私の唇に澤畠先生の唇が重なる。
軽く触れるだけの、優しいキス。
何度か、キスをされて…見つめ合う。
「何で…、」
「意識しまくってる椎名さんが可愛くて、つい…っていうのと、単純に…あなたに触れたいと思ってしまったので。」
ストレートな言葉に思わず言葉も詰まる。
本当に、ズルい…。でも、もっと触れて欲しい。
澤畠先生は…私を見つめたまま、私の頬に手を添える。
ドキドキしすぎて…もう、おかしくなりそう。
「澤畠先生…もっと、触れて欲しい…です、」
って、私、何言ってんの…!?
自分でも驚くくらい、大胆なことを言ってしまった。
「目…閉じて、」
澤畠先生に言われて…再び、目を閉じる。
ゆっくりとキスをされて…今度は、澤畠先生の舌が入ってくるディープキス…。
深くて甘い、身体から力が抜けていくような…。