もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
唇が離れると…もう一度、深くキスをされる。
何度も何度も…お互いを求め合うようにキスをして、するごとに深くなっていく…。
もう、止まることは出来ない…。
「っ…はぁ、すみません…」
「大丈夫、です…」
「テレビ…消して良いですか?」
「あ、はい…お願いします。」
じゃあ遠慮なく、と澤畠先生はテレビを消す。
そしてもう一度、私の唇を優しく奪った。
何度もキスされてると…この先を望んでしまいたくなる。
…今日は誕生日だから、ってワガママで言ったら、先生は聞いてくれるのだろうか…。
この、甘い雰囲気に…呑まれて、もっと…して欲しい。
私の全てを、澤畠先生に奪って欲しい…。
「…どうしました?私にして欲しいことあれば、言っていいですぞ。」
澤畠先生は、私の方を見て優しくそう言う。
…抱いてください、って言ったら、先生は困る?
先生が、私を好きじゃなくても…その場限りの好き、でも良い…。
だから…私の初めては、先生に奪って欲しい。
そう思い始めたら、止まらなくて…。
私は…、そっと澤畠先生のネクタイに手を伸ばした。
「…椎名さん?」
「先生に…私の初めて、奪われたい…、私のこと抱いてくれませんか?」