もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
「…あとで後悔しても知りませんぞ?悪いですけど、もう…そういうこと言われて、耐えられる理性は残ってないですから。」
「後悔なんて…しません、」
「…椎名さん、失礼しますよ?」
澤畠先生はそう言うと…私を軽々とお姫様抱っこした。
「ぜ、絶対重いですからっ…自分で歩きますっ」
「…歳とはいえ、私も学生時代、バスケ部だったのでそれなりの体力はありますよ。少なくても、あなた一人を持ち上げることくらいは。」
安心してください、ってそういう問題じゃあない…。
お姫様抱っこ…なんて絶対私の柄じゃないよ。
「あなたの部屋ってこっちでしたっけ?」
「はい…」
部屋…はそれなりに綺麗にしてたから、良かった…。
澤畠先生は、ベッドに私を優しく下ろすと…その上に覆い被さるように入ってきた。
「…元からですが、本当に…教師失格ですね、こんなの。でも…もう逃がしませんから。」
「んっ…」
チュ…と少し音を立ててキスをされる。
先生の熱を帯びたような瞳が、私を捉えて離さない。
「あ…」
「…どうしましたか?」
「…こんな風になるとは思ってなかったので、避妊具持ってきてないな…と思って。」