もう推しとは言えない *番外編更新中
第22章 番外編 あなたと繋がる夜
「あ…でも、最悪…」
「ダメです。…万が一妊娠とかしたら…椎名さんが大変になりますよ?専門学校に通いながら、妊娠とか子育てとなると、精神的にも肉体的にも辛いでしょう。
…子育てとかは私がサポートできても、妊娠の時の母体の痛みとか…、私にはどうしようも出来ないですから。」
ね?と先生。
…そこまで、ちゃんと考えてくれてたんだ…。
軽率に言ったことを、軽く後悔する…。
私だけじゃない…もし妊娠なんかしたら、澤畠先生にも迷惑がかかるんだ…。
「まぁ…中絶手術なんて道もなくはないですけど、そっちも精神的に負担かかりそうですしね。」
「そうですね…、すみません、軽率なこと言って、」
「いえ。…避妊具、買ってきますね。」
はい、と頷こうとして…机に置いておいたスマホの画面が明るくなっていたことに気付く。
それを見ると…真帆からのメッセージが来ていた。
それも、結構驚く内容…あの二人、どこかで私たちの様子観察してるんじゃ…。
「…ま、待ってください、澤畠先生。」
「どうしました?」
「これ、真帆から送られてきてたんですけど…」
「…何ですか、この私たちの動きを読んだかのようなメッセージは…」