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白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~

第11章 新たな恋


もしジェフの言うように
体の相性が合わなければ
即、お付き合いを解消しよう。

ジェフ、あなたの理論から言えば、
お付き合いを解消されても
文句はいえないはずよね。



「ショートステイで」

受付で、そう告げると、
「ショートステイね」
やれやれといった表情で
受付の女性はルームキーをジェフに手渡した。

「日本ではラブホテルとか言う
素晴らしい施設があるみたいだけど。
ここアメリカにはそういった施設はないんだ。
モーテルでメイクラブする人もいるけど、
なんてたって自由の国だから
SEXをしたくなったら、
車の中や自宅の空き部屋とかで済ませちゃう。
だからホテルやモーテルで
ショートステイを頼むと
いかにもメイクラブをするために
来ましたって感じになるから
施設側はあまりいい顔しないのさ」

部屋に入るとジェフはそう説明してくれた。

そうよね。
もともとそれが目的の施設じゃないもの。

ベッドメイクする人も
ザーメンのついたティッシュを片付けるのは、
きっとイヤなんだろうな。

「さあ、これから2人の時間だ。
エンジョイしようぜ」

やけにハイテンションでジェフが言った。

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