白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第12章 令嬢 緑川志保
「…江本さん…志保を抱きたい?」
うわっ!びっくりしたあ~!!
眠っていると思っていた緑川さんが
実は起きていたなんて…
じゃあ…
じゃあ口づけしたのもバレている?
ええい!こうなりゃヤケだ。
抱きたいです。本音を白状した。
「志保…まだ2回目なの、
初めてのとき、痛くて痛くて…
だからあれ以来SEXはしていないの…
志保…たぶんヘタだよ。それでもいい?」
自分のことを志保と名前で呼ぶ。
先ほどまで私と言っていたのに。
でもこれが素の彼女なのだろう。
大人びた外観と違って、
意外と子供っぽいのかもしれない。
僕がリードします。
痛かったら言って…
無理強いはしないから。
そういって再び、志保にキスをした。