白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第14章 性の不一致
ジェフ、大事な話なの。
もうアルコールはやめて頂戴。
そう言われ、
腹立たしそうにビールを元に戻す。
大事な話?
とっとと済ませてくれよ。
俺は仕事をすませてクタクタなんだ。
唯一の楽しみを奪おうって言うんだから
よっぽど大事な話なんだろうな。
苛立っているのか少し声を荒げる。
「ジェフ、金輪際アナルSEXはやめて頂戴。
今日、医師の先生に言われたわ。
これ以上アナルを酷使すると
壊れてしまうって」
「そんなふざけたことを言っているのは、
どこの医者だ!
大体アナルSEXで
肛門が壊れるなんて聞いたことがないぞ」
そんな事を言われても
現に私の体はもうボロボロなのよ・・・
「君は、そんなことを言って
夫婦生活を拒むつもりなんだな」
馬鹿げている。
ノーマルなSEXをしてほしいと
言っているだけなのに。
もう、この人とは一緒にいられない。
別れよう。そして日本へ帰ろう。