白い飛沫(しぶき) ~初恋物語~
第3章 里中先輩
並んで座っていると、
夜の闇の静寂が二人を包んだ。
「ねえ、順也くんは、好きな娘いるの?」
「はあ・・、片思いですけど・・」
なんか、里中さんの荒い吐息が感じられる。
それに、繋いだ里中さんの手が
やけに汗ばんでいる。
ふいに、里中さんが僕に寄り添ってきた。
グニュ。
僕の二の腕に、
里中さんの胸の膨らみが押し当てられた。
こんなに、女性の体に密着されるのは
始めての経験だ。
瞬く間に、僕の股間は
立派なテントを張り始めた。
「ねえ、順也くん・・・
キスしたこと、ある?」
僕は、まだ毛が生えてないから、
キスは、したことがない。
「いえ」
「その片思いの娘とキスするときは、
順也くんがリードしなけりゃダメなのよ。
恥ずかしい思いをしないためにも、
今、ここで練習しない?」
「えっ?里中さん、なに言ってんすか?」
「いいから。ねっ」
そう言うなり、
僕は里中さんに唇を奪われた・・・